次の日。
学校に向かう途中に昨日仲良くなった雫ちゃん達と会ってお喋りをしながら教室に入った。
海麗君はまだ来てない…
「美羽の転校前の学校ってお嬢様学校だったんでしょ?芸能人とかお金持ちの子が多くて美少女だらけって噂聞いたんだけど!」
「えっと…やっぱり都心の私立の女子校だから芸能関係の子となお金持ちの子も多かったかも?でも私はお嬢様ってわけではなくて…私みたいに普通の子もたくさんいたよ!」
「ちょっと待って…美羽。そんな中にいたから感覚麻痺してると思うけど、美羽は相当な美少女だからね!?自覚ないの?」
「えっ…そんな事ないよ!彼氏とかだって出来たことないもん…」
急に褒められて顔が熱くなった。
「顔赤くしてて可愛いー!ってか、彼氏いないの!?共学来たからって変な男と付き合ったらダメだからね!?ふわふわしてるからすぐ騙されそうで心配…」
「そんな事ないってばぁ」
雫ちゃん達と談笑をしていると、海麗君が登校してきたのが見えて急いで挨拶をしに行こうとするとタイミング良く男子が三人私達の話してるところにやってきた。
「何の話してんの?」
「俺達も転校生と交流させてよ」
「うーわ!美羽、こういう男子達には気を付けてね?この三人本当チャラいから」
「おいー!雫ちゃん!変な事吹き込むなよ、俺結構一途だよ?」
男子達は雫ちゃん達と仲が良いみたいで、抜けて海麗君に挨拶をしに行ける雰囲気じゃなくなってしまった。
あぁ…海麗君に話し掛け損ねちゃった…
でもせっかく話に来てくれたし、ちゃんと挨拶しておかないとダメだよね。



