˖˚⋆
⊹
˖
コン、コン、コン。
氷の城壁をノックして、ふんぬっと扉をこじ開ける。
――――……どうしてここの扉はこんなに重いんだろう。レールが噛み合っていないのか、はたまた錆び付いているのか。
1度勢いさえついてしまえば、カラカラと不思議なくらい軽やかに開くのに、ヘンなの。
「お待たせしました――――……?」
言葉尻が不安定に宙に浮く。
だって、当然のように先に生徒会室の中にいた氷上くんが、なんだかすごく、びっくりした様子で目を瞠っていたから。
「なんでしょう、か……?」
「――――……いや」
「……?」
「本当に現れるんだ、と思って」
「え!」
ちょっと、聞き捨てならない。
「まさか、私がすっぽかすと思ってた!? 言ったでしょ、『やると決めたからには、ちゃんとやる』って!」
昨日の今日で、忘れるわけがない。なぜか、生徒会長・氷上くんの雑用係になってしまったこと。
だからこそ、放課後部活が終わるなり、こうして足早にここまでやって来たのに。
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コン、コン、コン。
氷の城壁をノックして、ふんぬっと扉をこじ開ける。
――――……どうしてここの扉はこんなに重いんだろう。レールが噛み合っていないのか、はたまた錆び付いているのか。
1度勢いさえついてしまえば、カラカラと不思議なくらい軽やかに開くのに、ヘンなの。
「お待たせしました――――……?」
言葉尻が不安定に宙に浮く。
だって、当然のように先に生徒会室の中にいた氷上くんが、なんだかすごく、びっくりした様子で目を瞠っていたから。
「なんでしょう、か……?」
「――――……いや」
「……?」
「本当に現れるんだ、と思って」
「え!」
ちょっと、聞き捨てならない。
「まさか、私がすっぽかすと思ってた!? 言ったでしょ、『やると決めたからには、ちゃんとやる』って!」
昨日の今日で、忘れるわけがない。なぜか、生徒会長・氷上くんの雑用係になってしまったこと。
だからこそ、放課後部活が終わるなり、こうして足早にここまでやって来たのに。



