君のせいで遠回りする


補習を受けずに済むのなら、私にとってそれほどありがたいことはない。


けれど……。


「でも、教えるったって、氷上くんは先生じゃないし……」


「何言ってんだ。ヘタな教師よりタメになる指導をしてくれると思うぞ? なにせ氷上は入学以来、学年1位をキープし続けている頭脳の持ち主だからな」



学年1位!?

頭いいんだろうなとは思っていたけれど、まさか、そこまでとは。


驚きのあまり絶句していると、久城先生はニコッと笑って。



「つーわけで、今日から茅原は生徒会長補佐に就任。いいな?」


「……俺は別に、問題ないですけど」


「茅原、返事が聞こえないな?」


「……はいぃ、承知しました……」




かくして、私、茅原まひるは生徒会長の雑用係を拝命することとなったのだ。