˖˚⋆
⊹
˖
コン、コン、コン。
3回ノックして、返事は待たないで、扉を開けた。
硬く冷ややかな声を聞いたら、ひるんでしまいそうだったから。
ガラガラッと勢いよく開いた扉のすき間から、暗くなった廊下にまっすぐ光の線が伸びてきて、その上を綱渡りするみたいに、そうっと、生徒会室の中にすべり込んだ。
うう、肌がびりびりする。
昨日もそうだった。
この部屋には、決して心地よいとは言えない緊張感が充満している。
「……」
いくら、そうっと入ったとはいっても、扉を開ける音で気づかれないはずがなく、ぱちりとまるで約束していたかのように目が合った。
氷上くんは、今日もシャーペンの芯のごとくぴんと背中を伸ばして、椅子に深く腰掛けて、完全に“無”の表情でこちらを見ている。
……ぱらぱらと手元の書類を捲る手は、一切緩めずに。
────“氷の生徒会長”かぁ……。
昼間のつーちゃんとの会話を反芻しつつ、氷上くんが何か言う前に、がばっと頭を下げた。
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コン、コン、コン。
3回ノックして、返事は待たないで、扉を開けた。
硬く冷ややかな声を聞いたら、ひるんでしまいそうだったから。
ガラガラッと勢いよく開いた扉のすき間から、暗くなった廊下にまっすぐ光の線が伸びてきて、その上を綱渡りするみたいに、そうっと、生徒会室の中にすべり込んだ。
うう、肌がびりびりする。
昨日もそうだった。
この部屋には、決して心地よいとは言えない緊張感が充満している。
「……」
いくら、そうっと入ったとはいっても、扉を開ける音で気づかれないはずがなく、ぱちりとまるで約束していたかのように目が合った。
氷上くんは、今日もシャーペンの芯のごとくぴんと背中を伸ばして、椅子に深く腰掛けて、完全に“無”の表情でこちらを見ている。
……ぱらぱらと手元の書類を捲る手は、一切緩めずに。
────“氷の生徒会長”かぁ……。
昼間のつーちゃんとの会話を反芻しつつ、氷上くんが何か言う前に、がばっと頭を下げた。



