ちなみに、つーちゃんは手芸部に所属していて、とっても手先が器用なんだよ。
つーちゃんのカバンにぶら下がっているいくつもの可愛いマスコットは全部自作なんだって。
不器用な私からすると、魔法使いみたいだ。
そういえば、つーちゃんが赤点を取ってるところなんて見たことがないし……どこまでも私とは正反対かも。
「で? いったい、まひるは何に悩んでるの。聞いてあげなくもないけど」
「!」
つーちゃんの急なデレに頬がゆるむ。
こんな風になんだかんだ口では言いつつ、とびきり優しいところも大好き。
「つーちゃん大好き! ごはん食べに行こ! そこで話すから聞いて!」
「はいはい」
勢い有り余ってガタンと激しい音を立てながら立ち上がった私に、つーちゃんは肩をすくめた。



