I scream〜私は叫ぶ〜

「ガラッ」自分の教室の扉を開く。
いつもの教室、いつものクラスメート。
自分の席に着き、椅子に座る。
私がお気に入りの小説を読んでいると、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
誰だろう?と、扉の方を見ると久松《くまつ》先輩が深刻そうな顔をしてこちらを見ていた。
どうしたんだろう?と、不思議に思い、いつもの行動にはないが、久松先輩なら行こう。と思い、扉の方に足を進める。
先輩の近くまで行くと、誰かに手を引かれて少しよろめいた。その方向を見ると、それは、幼馴染の悠《ゆう》だった。
鈴「どうしたの?」
悠「あ…なんでもない…」
鈴「あ、そ。じゃ、行くね?」
悠「おう」
そう言って、先輩と私は教室を出た。



鈴「それで、先輩今日はどうしたんですか?」
久「うん。それがさ…」
鈴「…?」
久「俺…脅されてるんだよね…」
鈴「え⁉︎誰に!??」
久「あの、紺野ってヤツ…」
鈴「え?悠が?なんで?!」
久「先週の水曜日にさ…」
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