その手で触れて、そして覚えて。


「あ、大丈夫だよ?みんな帰ったから、街風くんも帰って?」
「みんな帰ったからいいんじゃないですか。」

そう言って、街風くんはわたしの隣のデスクの椅子に腰を掛けた。

「七花主任と、2人きりになれることなんて、なかなか無いし。」

そう言う街風くんは照れ笑いを浮かべ、その笑顔にわたしまでつられて照れ笑いを浮かべてしまった。

「じゃあ、お手伝いお願いしてもいい?」
「もちろん!」

そして、わたしは街風くんに資料作成を手伝ってもらい、本当であれば1時間半くらいはかかるかなぁ、と思っていたところ、1時間もかからずに終わることが出来た。

「終わったー!街風くんありがとう!凄く助かった!」
「いえ、七花主任のお手伝いが出来て良かったです。」
「また、何かお礼しないとなぁ〜。」
「、、、じゃあ、お願いがあるんですけど、いいですか?」
「ん?何?」

わたしがそう訊くと、街風くんは「俺と一緒に、出掛けませんか?もし、次の休みの日に予定が無ければ、、、」と言った。

一緒に出掛けませんか?
休みの日に?

それって、、、デートってこと?!

「無理にとは言いません!七花主任が嫌なら、!」
「ううん、いいよ。次の休み、一緒に出掛けよっか!」

わたしがそう言うと、街風くんは嬉しそうに微笑み、「俺、どこがいいか考えときますね!」と言った。

可愛いなぁ、、、
わたしと出掛けることに喜んでくれてる。

わたしも、、、素直にならなきゃなぁ。