……やがて朝岡さんが足を止めたのは、ある建物の扉の前。
何だろ、ここ…。
「───ここ入るな♪」
「うっ、うん!」
─────カチャ…。
あたしが頷くと、朝岡さんは静かに扉を開けた。
「………わぁっ……」
………部屋の中には、
ところ狭しと様々な楽器が並んでいた。
ギターに……
あれはドラム……かなぁ……?
……すごい。
本格的────……
「……えーと……
あれ………?
おっかしいな……
あいつらどこ行ったんやろ……?」
─────…コツコツ…
朝岡さんは部屋を見渡し、何かを探すように歩き始めた。
「………?」
────そして……
「───いやったーぁっ♪
オレの勝ちーっっ!!!!
ねぇねぇっ!
もう一回やろーっ!♪」
「──…はいはい。
でもお願いだからトランプばらまくのだけはやめてくれる?」
「……はぁー……。
たかがトランプごときでいちいちうっさい猿ね………」
───…奥の部屋からそんな声が聞こえてきた。
……誰かいる……?
そう首を傾げた瞬間
「─────よっ!♪
帰って来たでっ♪」
朝岡さんがその人達に手を上げてそう言った。



