DEAR 2nd 〜Life〜






……やがて、目の前に通い慣れた学校が見えて来た。






「ねぇ何組だったあ?」


「きゃーっ!一緒のクラスだよーッッ!!!!!」




……そんな、クラス変えの発表にざわめく校内。




「…………」




あたしはそんなクラス替え発表の掲示板を素通りする。




だって、見なくてももう分かってるんだもん。






────トントントン…




あたしは階段を駆け足で昇り───……





────“3年5組”。




「…………」




分かっているくせに、何だか緊張してしまう。






……散々迷った進路。





─“資格取ったら?”─



前にぶんちゃんにそう言われ、悩みに悩んだけれど。




───…結局……




なりたいものも目標も何も掴めないまま─…





とりあえず、

どんな進路にも進みやすい『文理系』のクラスへと進んだ。





文理系のクラスは、あたしの学校に一クラスしかない。



…3年5組の教室が文理系のクラス。




……つまり、





ここはぶんちゃんが一年前に過ごしていた教室だってこと───……。