DEAR 2nd 〜Life〜





「───…朝岡さん…」






どうして?






どうしてここにいるの?






粉雪が舞う冬の幻想的な雰囲気の中に佇むあなたに、もはや違和感さえ湧かない。





あまりにもその景色に溶け込んでいるかのようで。







「───…何か…




やっぱり心配でさ…




気が付いたら足が勝手に……みたいな…」







ははっと笑うあなたの笑顔に、胸がキュウッと小さく縮む。






いつからここで待ってくれていたんだろう?





肩に積もる雪が、その答えを物語っている。







「───…風邪…



引いちゃうよ…」








────…ポンッポンッ…






背伸びしてあなたの肩に手を伸ばし、積もっている雪を払う。






その手首を朝岡さんが止めるように握り







「───…どう…やった…?」






真っ直ぐに揺るがない瞳であたしを見つめた。







…───カタカタ……







初めてかもしれない。





こんな風に小さく怯えるように震える朝岡さんの手は。









「───…だ…




大丈夫だった…」







笑顔で何もなかったと伝えるはずが、予想外。






朝岡さんの震えが伝わったのか、泣くのを堪えたあまり、あたしまで声が震えてしまった。









「…ほん…まに…?」







「…───ほんとだよ…



あたし何もなかった…




だ…大丈夫…だった───…」








緊張の糸が緩むってこういう事かな。







────…ギュッ…







朝岡さんに抱き締められ、力強い腕に包み込まれた瞬間。









「…っ…






……良かっ───…~~~~っ……」











────…ツー……








朝岡さんの声を聞き、あたしは頬に生温かい涙の雫が流れるのを感じた。






奈落の深い闇の底に落ちて、真っ暗で今まで気付かなかったけど。





暗闇の中でも、少し歩けばあたしの周りには誰かがいることが分かった。




その人は誰でもない、あなたや仲間、家族。







頼っていいんだよ。





もっと甘えていいんだよ。







たとえあたしが道が分からなくて泣いていても、誰かが指を差して行き先を教えてくれる。






誰かが火を灯らせて道を照らしてくれるんだってこと。







…───あたし、やっと気付けたよ。