DEAR 2nd 〜Life〜





────ヴー…ヴー…





重く響くバイブ音を背景に、時間の針が止まる。






だって今日───…





今日は…







「…どう…しよう…



どうしようマリア…」





「え…?」






「───今日…っ…





クリスマスなのに……っ」










“クリスマス。





一緒に過ごそうな。”







“約束♪”















────ヴーヴー…








「……彩……



どう…する……?」






「……」






─────ヴーヴー…






いつしか着信音が心臓を圧迫し、あたしの背中には冷や汗が一気に走っていく。







「……ゃ…」






「彩?」









「────…ゃ…」









呟くようにそう言うのが精一杯で。







「……む…無理…





無理────…」






あたしはそれ以上何も言えず、首を横に振った。






「…うん…」






────…カチッ…






マリアも画面から目を逸らし、まだ鳴り続けるケータイを静かに閉じる。








─────……







その思いが届いたのか着信は鳴り止み、二人の間にはまた重い沈黙が流れた。






「…」





「……彩…あの──…」






「……かな…」






「え?」






「……どうしてかな…




あたしホントついてないよね……」






「そんな…」






「───あたし。




別にさぁ…そんな欲張ってなんかないんだよ…。




お金持ちになりたいとか、地位とか名誉とか全くそんな人生望んでないしさぁ……」






「…」








「───ただ……






ただ普通に生きたいだけなのに…」







「…彩」






「……友達と休み時間にくだらない話とか恋バナとかしたりさぁ。




“勉強やだなー”とかボヤきながらも夢の為に頑張ったりさぁ……






…そんなのも…





我慢…




いっぱいしたのに…」









どうして














「……して…







どうしていつも朝岡さんを幸せにしてあげられないの──…っ!?」









どうしてまた悲しませてしまうの?