「───…あれ、違う?
もしかして俺とクリスマス過ごす予定なかった?」
「……」
ありましたよ。
思いっきりありましたとも。
「…だって」
「ん?」
「───だって朝岡さん……っ
いっ…いつまで待ってもクリスマス一緒に過ごそうって誘ってくれないじゃん…!」
───あぁ……
ついに言ってしまった…。
……いや、もうここまで来たらやけくそだ!!!!
だって悔しい。
朝岡さんなら女の子のちょっとした気持ち、分かってくれると思ったのに。
───…でも…
───…くすくす…
朝岡さんは何が可笑しいのか、くくっと笑いを堪えてる様子…。
───って何で!?!?
「何で笑うのぉっ!?!?」
「…いや、だって」
「ひどい!あたしずっと待ってたのに!
朝岡さんと初めてのクリスマス、一緒に過ごしたかったのに!!!!」
「………っ…」
「~~~もういい!
朝岡さんのバカっ!」
……結局こうなるなんて。
絶対自分から言いたくなかったのに。
変な意地かもしれないけど、楽しみにしてたんだもん……。
それにさ?
やっぱり誘ってくれないのって、単純にあたしと一緒に過ごしたくないのかなぁって不安になったりするじゃん。
────…ボロッ。
我慢してた感情が、線が切れたみたいに噴き出してくる。
次から次へと涙とカタチを変えて。
「───…あのね、彩さん。
俺が彩さんとクリスマス過ごすってのは大前提ですよ?」
「…へ…」
前…提……?
朝岡さんはフッと呆れたような、参ったなって表情で。
「───…ただ…」
「…?」
「───…ただ……
一緒に過ごしたら、今度こそ理性なんか保ってあげる自信がないってだけで。」
────っ!?!?
「そ、それってどういう…」
「───いや、だからそのまんまやって。
理性ブッ飛んでもうて、
彩を離せそうもないって意味。
……多分朝まで。」
「!」
「……だから
それでもいいなら彩からおいでって意味で待ってただけ。」



