DEAR 2nd 〜Life〜






「───…受け取って?」







カタカタと。





思わず、CDを受け取る手が震えた。







────だって、これがあるって事は…








「───…俺は…



約束守るつもりやったからさ。




離れてる間もずっと彩の事思ってた。




いつかまた絶対会えるって…。




自分でもよく分からんけど。」







「…っ」










“もう二度と会えない”








そう思っていたあたしとは、全く正反対の事を思ってくれていたの?








“いつかまた絶対会える”







離れていた間、ずっと根拠もない希望を信じてくれていたの?





そう願いながら、この曲を作って待ってくれていたの…?








「……約束、果たしてよ。今からでも全然遅ないし。」







「っ、朝岡さん…っ」









次々と果たせなかった夢が現実に戻って来る。






あの時届かなかった願いが“絶望”へと形を変えたのに




あなたの手で、もう一度手が届く“希望”へと形を変えて舞い戻って来た。






────遅くない。





ちっとも遅くないよ。





何度だって何回だって、

諦めなければやり直す事が出来る。





そうやって、壊れたモノを一つ一つ紡いでいきたい。





過去を嘆いていつまでも後悔するより、



これから広がる未来に向けて過去を繋げて行きたいから。







「朝岡さん……っ

ありがとう───…」






「当然♪」








───…輝く朝日をバックに。









「───忘れんといて。



俺はこの時点でかれこれ四年も彩の事思い続けてるんやから。」






「…っ…うん…」







「───あと。」





「?」








「───もういい加減思い知って。





俺は────…」















いつでも彩の味方やから













──…出会ってから四年。





幾度となくあたしにそう言った台詞を、もう一度口にした。








「…うんっ…」







───信じるよ。





もう絶対疑ったりしない。



もうその意味を考えたりしない。



二度と裏切ったりなんかしないから。









「───好きっ…」










───あたしは






誓うように、朝岡さんにキスをした。