DEAR 2nd 〜Life〜







手を絡め、コツンと額と額をくっ付けあたしは笑った。









「───…信じて……」








やっと意味が分かったよ。





“強がる”と“頑張る”は似てるようで違うよね。




無理して強がるんじゃなくて、みんながいるから自然に頑張れるって事。





……分かったから。







だからあたしを信じて。









「……何か……



俺が励まされてどうすんのって感じやよな……」




「…え…」







「───…彩強くなった。



俺が知らん間に。」







────スッ…






朝岡さんは絡めていた片方の手を緩くほどき







「───ッ!…ん、…っ」






代わりに深く舌を絡めてきた。







「───…何か俺が出来る事ない?」






「…え…、──っ!!ぁ…!」







────スルッ…







簡単に服が脱がされ、背中にキスの雨が降ってくる。






「、っは…」






唇が離れる瞬間の吐息も反応する要素になるなんて、あたしの身体どこまでおかしいの。







「……も…うっ十分だから……ほんとにじゅうぶ───んっ…!!」







─────ビクッ!





朝岡さんの手がそのまま胸に回ってきて、あたしは驚きの余り少し身体が跳ねる。








「───…残念やけど俺は十分じゃない。




全然足らん……」









背後から甘い言葉で責められて、みるみる顔が赤くなる。





顔も姿も見えない分、

何されるか分からない予想不可能な一つ一つの動きに、






「──ゃ!!…~っ…」






とっさに声が上がってそれを押さえて、の繰り返しで。






ホント、全然反応が追い付かない。







「───だから」





「…っ…?」






「───頼むからもっと俺を頼って。






もう……





何も言われんと離れられるのだけは絶対に嫌や…」








────ポツ…






ポツポツ────…












「───朝……岡さん…?




泣い…てるの…?」









────ギュッ…








朝岡さんは何も言わずにあたしを強く抱き締めた。






その時背中に伝った涙の冷たさで





離れていた間、朝岡さんがずっとどんな気持ちで過ごしていたのか──…





語ってくれなくても、少し分かったような気がした。