────その後…。
あたしはみんなに見守られながらゆっくりと…
ちゃんと、自らの口から
“真実”を明かした。
「───…あの……ね…」
正直、今もいじめられているという事実を話す事は苦痛だった。
何一つ解決してもいなく、未だに続いている現在進行形の話。
だから尚更、みんなに言うのが恥ずかしかったし、情けなかった。
みんなから離れた理由も、今考えたらあまりに自分勝手で。
言葉にするたびに、一度手放した後悔の涙が溢れた。
───…それでも…。
「……ふざけるなって話だな……本当……
彩ちゃんは何も悪くないよ。絶対───…」
唇を噛み締めながら話を聞いてくれたゴローちゃん
「そうだよ…アヤヤは何も悪くない。
もう絶対絶対大丈夫だからね!!!!」
涙目になりながらあたしを抱き締めてくれるいっちゃん。
「………」
ただ一人、マリアは言葉も出ない程に呆れていて。
彼女は自身が苦手な“言葉”で励ますとかよりも、
────…キュッ…。
ただ無言であたしの手を握り締めてくれた。
……そして
「───…話してくれてありがとう、彩……
俺らさ、もう二度と……
もう二度と彩を一人になんかさせへんから。
────絶対。」
「……っ」
「……そうよ。
大丈夫。いつも一緒よ」
「いつもすぐそばで守ってやれないのが悔しいけど…
その代わり、彩ちゃんが辛い時はすぐに駆けつけるからね。」
「うん!!離れてても気持ちは繋がってるもん!
アヤヤだぁーいすきっ♪」
「……~~~~~っ…
……ふ……───っ」
ねぇ
ずっと居場所が欲しかったよね。
ずっと何かをこの手で掴みたくて探し歩いて
でも分からなくて泣いていたよね。
それはきっと一人じゃ辿り着けない場所に在って
一人じゃ見つけられない物だったね。
大切な物ほど、はっきりした形なんかしていないって分かったよ。
ここにあったよ
見つけたよ
仲間と絆と友情を



