DEAR 2nd 〜Life〜





「うわぁーん!!!アヤヤ会いたかったよー!」





「う…うんっ…あたしも会いたかった…



ごめんね…ほんとにごめんね……」





ギューっといっちゃんを強く抱き締め返し、






「───…彩ちゃん…



仲直りしたんだね…?」





そう問いかけてくるゴローちゃんに、何度も何度も頷いた。







「……、ごっ、誤解っ…なのっ……」






所々ひくっと嗚咽が交じり、うまく言葉にならない。




そんなあたしを、いっちゃんは受け止めるかのように強く抱き締めてくれる。










「……ってか彩……




俺よりこいつらとの再会の方が感動してないか?」







朝岡さんは不機嫌ながらも、後ろから包み込むように頭を撫でてくれて。






「…ち、違うよ、そんなんじゃなくて…」





「いーや。完全にこいつらとの方が涙ボロボロやし。」





「……ち、ちがうってば…」





「へーぇ?」






「…っ、」






ジリジリ詰め寄る朝岡さんとタジタジ焦るあたし。





そんな二人のやり取りを見て







「───あららぁ?



何かオレらが心配するより全然仲戻ってるじゃん!!




……つか逆に仲良くなってるーっ!!」






いっちゃんが目をキラキラさせて嬉しそうに声を上げる。







「……そーやよ。




────つか、壱!!!!!!




お前どさくさに紛れて何彩に抱き付いてんねん!!」






「いーじゃんいーじゃん!オレもアヤヤ超好きだもん!!



純なんかによこしたら清純アヤヤが純色に染まっちゃう!」






「な・ん・や・っ・て~~~~!?」






ギャーギャー言い合う二人に抱き締められ、あたしは泣きながらも二人の腕の中で笑っていた。










「───…ったく。



あたしに生涯感謝しなさいよ、純。」








マリアがその様子にフッと微笑み、ヒラヒラと手を振りながら部屋に上がっていく。






「……マリア…」





「ん?」






煙草をくわえ、振り向いたマリアが涙で揺らぐ。







「───…ありがとう…




ぜ……全部マリアの言う通りだった……っ」






喉に貼り付く熱い感情が言葉を遮ってしまい、そう言うだけで精一杯で。







「───ん。




あたしは嘘付かないもの」








マリアがそう笑うから、余計に何も言えなくなったんだ。