「───じゅーん!!
ねぇ純ってばぁ~~~!!」
「あ゛~~~~もう!!!!
うっさいうっさい超うっさい!!!!!」
─────ガチャッ!
苛々な気持ちを扉に当て付けるかのように、朝岡さんは勢い良く扉を開ける。
「…んだよ~!!!!
超心配して来てやってるのにぃ!
ねぇゴローちゃんっ!」
「…あー…
まぁ生きてたんだから良かったんじゃね?」
飛び抜けて明るい声と、
それをなだめる落ち着いた声。
遠目でよく見えないけど…
あたしの瞳には、確かにあの懐かしい二人の姿が映っている。
「もー何ですぐに出て来なかったの~!?!?
生きてるなら生きてるって言ってよ!!
昨日が昨日なだけに、本気で死んだんじゃないかって焦ったじゃん!」
「……まぁまぁ落ち着け。
純、飯は?
まだなら作ろうか?」
「───いや。
作ってもらったからいいわ、ありがとう。」
「……は?
作ってもらった?……って……」
「……ん、いやだから」
「───来たのね、彩。」
空気を凛と切り裂くマリアの声。
「「────え?」」
二人は同時に声をハモらせ、朝岡さんの後ろを背伸びして。
─────カタン…
背の高い朝岡さんの後ろから、涙を溜めて立つあたしと───…
「───アヤヤ!!!!」
「───彩ちゃん!!!!」
間髪入れずにそう叫ぶ……
「……い、いっちゃん…
ゴローちゃ…ん……」
ぼろぼろと次から次へと涙が溢れ、グッと声が詰まる。
「────アヤヤ!
アヤヤぁ!!!!!!」
ギュッと強く抱き付いてくるいっちゃんに
「───彩…ちゃん…」
目を真ん丸にして、まばたきも忘れるくらいにあたしを見つめるゴローちゃん。
そして
「────彩……
来てくれたのね……。
ありがとう────…」
そう微笑む、マリアの姿。
「────…ご……め……
ごめん…ね………っ
みんなごめんね───…!!!!!!」
あたしは
今まで堪えてたもの全てを吐き出すように
その場で泣き出したんだ



