DEAR 2nd 〜Life〜




───…お金……。





いつだって、何しようにもまずお金が必要なこの時代。





───…卑屈で厄介だ。






……でも、確かに美月の言う通りだ。





今のように頑張ってても、こんな事されたら水の泡。




マキ達のいたちごっこに付き合ってたらラチがあかない。






「……どうしよ……」







────ハァ……





困り果てて息を吐くあたしに






「……ん~…そーだなぁ…




───あっ、そうだ!!



じゃああたしの働いてる店来る?」






「………え?」






美月が働いてる店って……






「───キャバクラだけどね。




多分……まぁ頑張ればそれなりに見込めるかなぁとは思うんだけど……




えーっと……あ、あった。」





美月はごそごそとバッグから何かを取り出し…






「───はいっ。」






「……?」






手渡された一枚の白い金箔がかった名刺。





そこに記されているのは







「───“Heaven”…?」






「うん、あたしが働いてるお店の名前。




彩みたいに学生しながら働いてる子も沢山いるよ。

今ちょうど人不足なんだ。




だから、もし彩さえヤル気あるならあたし店長に話付けとくよ。」






「………」





キャバ…クラ……。







「まぁ……お水はお水だから色々大変だけど……



でも、何だかんだ言いつつあたしはこの仕事好きよ。




人の目にはどう映るかしんないけどさ……




どんな仕事もそうだけど、自分に自信持って仕事してる限りは何も恥ずかしくない。」






「…………」





そうキッパリと言い放ち、フワリと笑う美月の横顔が死ぬほど綺麗だった。






───……美月はいつも自分がする行動、自分が言う言葉に自信を持っている。





だから気迫というか、彼女を包むオーラがいつも自信に満ちていた。






すごいな……。





あたしも、こんな弱い自分捨てて美月みたいになりたい。






強く、在りたい───…






「───…美月…あの……」





「ん?」







したことがない不安に戸惑うな。








「───…あたしも…




そこで働きたい───…」







新しい扉を開いて、新しい自分を手に入れたい。






────見つけたい。







それを可能性と呼ぶのなら。