しばらくうずくまっていると
「───……キャハハ…」
「…っ!」
誰かが近付いてくる足音が聞こえ、あたしは身を隠すように奥の化粧室に身を隠した。
─────バタン!
─────キュッ……
震えを止めるかのように御守りを握り締めていると
─────…キィ…
更衣室の扉が開いたかと思えば
「あー、笑い過ぎて超お腹いたぁい!!!!」
「さっきの顔見たぁ?」
「見た見たぁ♪」
───そんな聞き慣れた三人の声が……
「───…って言うかさー?
本当ゴキブリ並みの精神力だよね~?」
「───ホントホント!
しぶと過ぎて参るわ~」
「───…でもぉ……
害虫駆除は徹底的にやらないとねっ♪
───ねっ?マキ!」
──────……え…
じゃあやっぱりこの声は…
言われているのは───…
「───あったり前じゃん!!!!
ってかもうマジで!!!!
いい加減早く消えてくれたらいいのにぃ~!超ウザ~い。」
─────…マキ……
「……だよねぇ~!
ちょっと可愛いからって調子乗ってるんだよアイツ!」
「───そうそう~!
マキと服とか顔被りまくりだしぃ、可愛いのはマキだけで十分っ♪
ねーっマキっ♪」
「やーっぱそう思うぅ?」
「───思う思う!
じゃないと斗真くんがマキから離れるわけないじゃんっ!!!!!」
──────…………
「だよなー?
せっかく合コン誘ってやったのに、自然装って斗真くんお持ち帰りはないわ~。」
「でしょぉ~~~!?!?!?
斗真はいいヒモになるからずっとマキがキープしてたのに!
あの日電話したら“別れよう”の一点張りだし!
理由話してくれないし、
絶対アイツに寝取られたに違いないじゃん!!!!!」
まさか
「───しかも次の日は違う男連れて送ってもらってるし!!!!!
超男狂いだよねぇ!!!!」
まさかそれが
「アイツに聞いても何もないみたいな顔するしぃ……
───まぁ、マキも同じ事し返してやったけどぉ~♪」
“理由”



