───…どうしよう…
どうしよう───…
ガクガクと足に震えが走り、どうしようもない問題に頭が痛くなる。
15万なんて大金、もちろんない。
どうしよう───……
カタカタと震えながらバッグに手を入れると
「─────…!」
出てきたのは
“彩
明けましておめでとう”
出てきたのは、ずっと大事に持ち歩いていた
“これ───…
お守り───…?”
「─────…っ…
朝岡……さんっ───……っ………」
───朧月夜に互いに交わしたお守り。
“俺の上を行こうにはまだまだ先やな♪”
「────…~~~っ…」
────ギュッ……!!
ねぇ
こんな辛い時
あなたはまだこんなあたしを助けてくれるの?
“一人じゃない”って
言ってくれてるの?
“彩”
「───……………
朝岡さんっ────…
朝岡さん─────…」
逢いたい
あなたに逢いたい
そう願うのは罪ですか?
あなたを振り払った
あたしに
そう願う資格はありませんか?
恨むべきは一体誰ですか?
憎むべきは自分ですか?
「────…ふ……っ」
お願い
もう放っといてよ
一人でなら一人でいいから
もう何も望んだりしない
もう何も欲張ったりしない
だから誰もあたしに土足で入って来ないで
入って来ないでよ───…
─────ギュウッ……
八つ裂きにされたお守りを握りながら
───あたしは、心のどこかで咲いていた花が枯れ果てたのを確かに感じた。



