いじめられて自殺───…
よっぽど……
辛かったんだろうな……。
苦しかったんだろうな──……。
「────……」
何故か他人事のようには思えなくて、貼り付くようにTVを見つめていると
「───…今日は最近多発する“いじめ”に焦点を合わせたいと思います。
今日はスタジオにいじめによる自殺について詳しい●●さんをお招きしています。
●●さん、宜しくお願いします。」
「お願いします。」
───何言うんだろ……
あたしはTVを見つめながら、まるで救いを求めるかのようにその人を見つめた。
「“いじめの自殺”について、どう思われますか?」
「そうですね、やはりこの問題は深刻です。
こういった事を避けるためにも、周りが気付いてあげなければ───…」
「───────…」
何
言ってんの?
「───…そして自分で自分を追い詰めたり、一人で抱え込んだりないで、誰か頼れる人にすぐ相談して──…」
そんな人いない場合は
どうしたらいいの?
「───…この人、本当にこの道の専門家なわけ……?」
バカじゃない……。
TVでいじめの事語るんだったら、実際にいじめの現場見てから話しなよ。
こっちはそういう綺麗事言って済ませる状況じゃないんだよ。
そんな甘くないんだよ。
“周り”って、誰もいないんだよ。
………そりゃあ、ただ見てるだけで何の危害与えて来ない人もいるって言えばいるけど。
───見てるだけで、何にも助けてくれない。
あからさまに“関わりたくない”って顔してる。
そう言うのも、こっちからしたら加害者の一部なんだよ。
「───いじめられる側にも何か問題がないか、もう一度よく考え──…」
━━━━━━ガンッ!
「────…ハァッ………ハァッ……」
気が付くと、怒りのままリモコンを画面に投げつけていた。
───……あまりにも無神経過ぎて腹が立ったから。



