DEAR 2nd 〜Life〜






「───ねぇ彩っ♪

いつあの人を紹介してくれるの?」





「───…あ……


じゃあまた今度…」





しばらく落ち着いてから断りの返事を返そう、



そう思っていた矢先






「───今ここで電話してくれないかなぁ?」








息が



凍り付いたかと思った。







─────今?


……どうして?





「そうだね~っ!!!!

こういうのは直感って言うしぃ♪早い方がいいもんねっ!♪」




「───うん……


マキね……?

彩にもあの人の事聞こうと思ってたんだ。

だってもし、あの人が彩の好きな人だったら、マキ泥棒じゃん?」






「───…だから…っ」




「───でも、彩にはずっと忘れられない人がいるもんねっ?♪


マキと一緒だもんね♪」




「────……ちが…」




「───え?

じゃああの話ウソなの?」





「─────……」




「ね、お願い♪


マキ、早くあの人に会いたいんだぁ♪
こんな気持ち初めてだもん。」





「……………」







………マキは


こんなあたしを助けてくれた。



……だから、出来る限り力になってあげたいと思っていた。





………けれど。




朝岡さんを紹介するなんて出来っこない。




……出来っこない、のに。







「───早くしてやれよ?ほら、ケータイ。」





─────カシャン!







───…集団心理って、

時に人の正気を狂わすモノだと思う。




集団で行動すると、自分も同じ行動を取らなきゃって思ってしまう。




はみ出さないようにと、何故か自分もみんなの行動に合わせようとする。





……だから、そう。




群がる群集に、威圧感たっぷりで見つめられて





「────……」






冷静に状況を判断する力は狂い、


この後待ち受ける結果さえも予想出来なくなって






─────…カチッ……




無力に、群集にひれ伏してしまうんだ。






「───早くして?」






「─────…」






─────ピッ…









【リダイヤル】







朝岡さん



発信しますか?








「………………」







────…ピッ…







“はい”