DEAR 2nd 〜Life〜






「……………」





「───彼氏じゃないんでしょ~?



だったらエリカは、彩がNOって言う権利ないと思うんだけど~。



友達の幸せに協力してあげないの~?」





「…………」





────権……利……。





彼女じゃないから。



決める権利は、朝岡さんにあるって事?





でも、待って


朝岡さんはあたしの───……





「────……」






“好きな人”。





……でも、何十人もの威圧感に苛まれ、言葉を飲み込んでしまう。






───すると次の瞬間






━━━━━━ガラッ!






「…………れ?


みんなどうしたの?」






マキがみんなとあたしを見つめ、不思議そうに首を傾げていた。





「……マ……」




「───マキ、おっかえりー!♪


あのね、吉報だよ!!♪」





────ドンッ!



マキの名前を呼ぼうとした瞬間、ミユがあたしを押し退けるかの様に前へ出て





「───彩がねっ♪


さっきマキが一目惚れした人、紹介してくれるって♪」






──────!






「───…ちょっ…

ちょっと待って……」





待ってよ



待って



そんなの一言も言ってない



朝岡さんを紹介するなんて、あたし一言も言ってない───……!








「───えっ……


マキが“カッコいい”って言ってた人……!?」





「うん、そうだよ♪

彩が“友達だから”、マキに協力したいって♪


───ねっ、彩っ♪」








───…一人凍り付いているあたしの様子を、まるで誰も目に入らない様子で






「───……うそ……



本当に……?


あの人に会えるの……?」





マキは頬を赤く染めて、嬉しそうにあたしを見つめた。





「マキが一目惚れなんか珍しいもんな♪
もしかしたら運命かもよー?」



「よかったねぇ♪
恋のキューピッドの彩に感謝だね、マキっ♪」





「……うん……

彩、ありがとう……

あたしの気持ち、分かってくれて……。

それに協力まで………」





「……………」






「───…彩にさっき気持ち吐き出してよかった。


あたし、今度こそ前に踏み出せそうな気がするよ。


本当にありがとう。」






─────ギュッ。






マキは、涙ながらにあたしの手を握った。