────…ドクンドクンドクン…。
再び体が固まってしまい、息も絶え絶えにその場に座っていると
「───彩~っ!♪」
「……あ……」
声を掛けてきたのは、ミユとエリカだった。
───…よかった。
この二人なら、安心出来る……。
そうホッと息を付いたのも束の間
「───ねぇねぇ彩っ!
今日の朝、車で送ってもらってた人って彼氏?」
「───…え?」
朝岡さんのこと?
エリカが興味津々でそう聞いてくるから、いつも通りを心がけようと無理矢理笑って
「……ち、違うよっ♪」
「──…えーっ!!!!!
そうなのぉ!?!?
すっっごいカッコイイから、エリカ見とれちゃったぁっ♪」
「……はは…」
───…実際に、まだ朝岡さんは彼氏じゃない。
……それより。
ミユとエリカと“いつもの会話”が出来る事に有り難みを感じていた。
───…だから
冷静な判断力が欠けていたんだ。
「───あの人が彩の彼氏じゃないならよかったー!♪
ねぇ彩、お願いがあるんだけど~♪」
「───…え……」
なに────……
何か
嫌な予感が───……
そんなあたしを見てエリカはふふっと笑い、
「────あのね?
あの人を、マキに紹介してあげて欲しいの♪」
「──────……」
………え………
「───マキにずーっと引きずってる人がいるって事、彩知ってるでしょ?
……だから、マキに新しいキッカケをあげて欲しいんだよね♪
さっきマキもあの人見てかっこいいって騒いでたしー。
あたし達も、マキにはいい加減前向いて欲しいからさっ♪」
「───…で、でも…」
「────協力してくれるよね?
だってあたし達、友達だもんねっ?♪」
──────……。
………とも……
………だち………



