DEAR 2nd 〜Life〜






「────…や」








「─────彩!」





─────ビクッ!





「やだなぁもう!

ずっとさっきから呼んでたのに、彩ってばボーッとしてるんだから!」





「………え……」





マキに呼ばれて顔を上げると、いつの間にか授業は終わっていたらしく、教室内はザワついていた。






「……ねぇ……



彩、大丈夫……?」





「…………」





「さっきのビデオ、キツかったんじゃない……?」





……全てを話して事情を知ってくれているマキは、心配そうにあたしの顔を覗き込んでいた。





「……………」





「……ごめん、大丈夫じゃないよね。



あたしってば、何か無神経でごめんね……。」





「……そんなこと……」





マキが謝る事じゃないじゃない───……。






「───…彩、あのね?」





マキは涙目になりながら、そっとあたしの手に触れ






「───あたしは、彩の味方だからね?」







───…そう言って、ギュッと手を握り締めてくれた。







「────……っ」






それが嬉しくて




嬉しくて───……。






そうだ、マキは分かってくれているんだって。





一人じゃないんだって。





そう再確認した瞬間に、ブワッと胸に熱い感情が溢れていた。





「……マキ……」





“ありがとう”と言おうと顔を上げた時。






「───マキ~!

先生が呼んでるよーっ!!!!」





「あ、はーい!



ごめんね彩、ちょっと行ってくるね。」





「……あ、うん。」






マキがパタパタと教室から姿を消したその瞬間。










─────シーン………








教室内の話し声がピタリと止み、一斉に視線があたしに向けられた。






────…え……?





なに、何で急に…………





マキ




お願いマキ、早く戻って来て──……!






けれど






────…ヒソヒソ…







「マキちゃんって本当にいい子だよね。」




「ホント。ホント。



何であんな自分の手首切り刻むような奴にまで優しいんだろ?」




「さすがマキちゃんだよね。



……にしても気持ち悪いよね~…。精神病んでるじゃない?」







聞こえて来たのは、そんな囁きだった。