DEAR 2nd 〜Life〜






「……じゃあ、プリントを後ろから前に回して集めて下さいね。」






────パラパラ…






後ろから回ってくるプリントに、白紙で何も書いていない自分のプリントを重ね、前へ送ろうとした時。






───…そこで、偶然チラリとみんなの解答が目に入った。







───────────




解答







もし身近にリストカットしている人がいたら、すぐに気付いてあげて助けてあげたい。





あたしも、その人の力になれるように親身になって対応し、ケアしてあげたいと思います。





───────────








──────……。







すぐに



気付いて



助けてあげたい?








─────…どこが?






ねぇ、絶対気付いてるよね?



もう知ってるよね?



知ってて“リクエスト”って言ったんだよね?






「……………」






ここにいるじゃん、

“そういう人”。




ここに座ってるじゃん、

“助けてあげたい人”。










違うの?




あたしじゃないの?




助けてくれないの?






……あの惨めな瞬間は今でも忘れない。






───忘れられない。







コンプレックスや気にしている事を、“リクエスト”されて





好奇の視線で舐めるように前後左右からジロジロ見られて





指差されてクスクス笑われて





ロクでもない噂をヒソヒソ囁かれて






まるで






“見せ物状態”で……。







「………………ッ」






怖くて怖くて、ずっと震えていた。




何が起こったか、分からなくて分かりたくなくて、ずっと平常心保とうとしていた。




周りの視線に怯えながら、服の袖必死に伸ばして見えないようにしていた。





────…顔……





上げられなくて、ずっと俯いていた。





みんながまた見てるんじゃないかって、怖かった……







ギュッと拳を握り、一人必死に耐えていた。






決して涙を溢さないように。





決して泣かないように。






───…思い出すのはいつもそう。






一人泣くのを堪えて俯いている………






────あの頃の、ちっぽけな自分。