DEAR 2nd 〜Life〜





静まり返った教室内で







「─────…ッ、」






凍りついて息をしながら立ち尽くすあたしに



みんなからの好奇心たっぷりの視線が、容赦なく突き刺さっていた。






「───いきなりどうしたんですか桜井さん!」




「─────……あ…」





─────カタカタカタ……






“膝が笑う”ってこういうこと?


“体が硬直する”ってこういうこと?



こんなに体全部が震えて、どこにも力が入らないなんて初めてなの。






「───…まったく、早く着席なさい。」




「─────…、」






─────…カタン……。




とりあえずは言われた通り座ったものの……





ただ意味が分からなくて



いや意味を分かりたくなくて






「───…近年、心の闇の代表としてリストカットが若者の間に───……」







─────……





スクリーン越しに流れる映像と解説を、とてもじゃないけど見ることなんか出来ずに、一人俯いていた。







「……ほら、あれやっぱりそうじゃない?」



「……うぅわ…マジで?見える?」



「……見えた見えた。

うぅわ、エグい。引くー……」







「────……」





みんなの好奇の視線を、背中からや横方向、更には振り向いてまで見られたりするのに、グッと耐えながら。






────……一人、





これは夢であって欲しいと願っていた。






たとえこの夢が辛くても。




目が覚めた時、あなたがいればそれだけで。




“悪夢”さえも、あなたに寄り添いたい“願い”に変わる。





だから



だから早く早く────…







……けど現実は










───────────




Q1、リストカットをする行為を見て、あなたは何を感じましたか?





Q2、リストカットをする人に対して、どのように接せれば良いと思いましたか?




───────────








「────……」






当然、ビデオを見た後の感想をプリントにまとめて提出しなきゃいけなくて。




書かれている質問は、どれも自分自身に問われているようなものばかりで。






「…………」






……結局はペンも動かず、紙の空白も埋まらなかった。