「あっはは♪
これすごいウケるねっ!」
「ん?」
その時、キョーコやマサシ達が輪になって何か話し込んでいるのが聞こえてきた。
「何なに?何か楽しそう♪」
あたしもすかさずその輪の中に入る。
「あっ彩!これ見て!
マサシの顔ヤバくない?」
そう言って、キョーコが差し出して来たもの。
────…ドクン…。
それは…………
「………これ………」
──そう。
それは、卒業式に部員みんなで撮った集合写真だった。
「────……」
───…写真の中から、ぶんちゃんがあたしに微笑んでいる。
あの、変わらない笑顔。
記憶と何一つ変わらない──……。
「ほんまや♪
マサシ、猿みたいやん。」
「………」
「彩?どないした?」
「──え?あっ……」
朝岡さんの声が背後からして、ハッと我に返る。
心配そうな朝岡さんの顔を見て、ヤバイと思った。
「あっうん!!本当だよね、笑っちゃう…」
「───……彩……」
「着替えてくるねっ♪」
空返事をして、パタパタと部室を後にした。
「……はぁ……」
きっと今の顔……
引きつってたに違いない……。
どうして──…
どうして忘れようとすればする程、あなたは追い掛けてくるんだろう。
───あんなにも、
優しい笑顔で。



