「───桜井先輩っ!!!!
卒業おめでとうございます!」
────パサッ!
「───…うわぁ…!
すごい綺麗なお花……!
ありがとー…!」
後輩達に花束とカラフルな色紙を貰い、つい笑顔が零れる。
「───桜井先輩にはいつも優しくして可愛がってもらって……
あたし達……
桜井先輩がいなくなるとすごく寂しいです……」
───後輩達が涙声で一生懸命伝えてくれた気持ちが嬉しくて。
こちらも一生懸命繕っていた笑顔が一気に崩れる。
「……やだなぁ……。
次はみんなの代なんだからね!
んな弱音言ってないで、
バンバン新入生入れて頑張るんだよっ!♪」
「……桜井先輩~……」
「───泣くな泣くな♪
あたし達が教えた事、次は自分達がしっかり引き継いで後輩達に伝えてね。」
「……はい……」
────ポンポンッ♪
あたしより泣きじゃくる後輩達の頭を撫でて、握手を交わす。
────“頑張って下さい。”
────“ありがとう”。
そんな言葉も交わして。
────カツン、カツン……。
後輩達や、同期のキョーコ達と別れて歩き出すと
「────彩……」
「───…ナナ……」
そこにはいつもより少し元気がないナナが立っていた。
「─────……」
───言葉が、出ない。
そんな簡単に片付けられる思いじゃない。
──────でも
「────…ありが……とう………ッ………」
やっぱり辿り着く思いはこれしかない。
「────…ふ……」
────ナナが泣いた。
あたしの前で、涙を流して顔をくちゃくちゃにして。
────…ナナ……
「────ありがと彩……。
あたし……っ
本当彩に出会えてよかった……。
彩がいたから毎日学校来るの楽しかった───…」
「────~~~っ…」



