え…………
「───えぇぇぇえ!?!?!?」
何でみんながここにいるの!?!?!?
────ザワザワ…
紅ご一行は、多分色んな意味で目立つんだと思う。
“カッコイイ”、
“目立つ”、
“何者?”
の三拍子。
みんなの刺さるような視線をびくともしない四人がこれまたスゴイ。
「───きゃーっ♪
アヤヤ今日は制服姿だっ♪萌えもえ~♪」
「………引くわ……」
「……今のマリアに清き一票。」
「俺も一票。」
「───何だよっ!!!!!
冗談だよ冗談~っっ!」
いっちゃん弄りをする三人に思わず笑いそうになった…………
─────けど!
「───な、何でみんながここにいるの?!」
そう尋ねると、四人は特に慌てる様子もなく
「───大学生の春休みってのは、長くて暇なのよ。」
「───だから来ちゃったんだよね~♪」
「───保護者一同としては出席せなあかんやろ♪」
「……純、お前いつから彩ちゃんの保護者になったんだよ。」
────…ポカン……。
相変わらずの四人に、開いた口が塞がらない。
なっ………
なんつー…………
「……彩ちゃんごめんね。やっぱり迷惑じゃなかったかな……?」
ゴローちゃんがやっと気を利かせてくれたけど
「……ううん♪
ありがとうっ♪」
───もう笑っていた。
呆れるとかじゃなくて、
ただ純粋にみんなの気持ちが嬉しくて。



