エルーシアは当時、中卒のフリーターで。
色んなバイトを掛け持ちながら、帝都で独り暮らしをしていた。
前に勤めていたハンバーガーショップが潰れてしまったとかで。
エルーシアは新しいバイト先にと、うちの楽器店にやって来た。
多分、父の計らいでもあるのだろう。
面接に来たエルーシアに、「もしかしたら息子と仲良くしてくれるかも」と期待して採用したのだ。
そして、その目論見は見事に的中した。
俺とエルーシアは年も近く、おまけに二人共音楽好きだった。
更に、偶然ではあったが、エルーシアもまたバンド仲間を探しているところだった。
意気投合した俺達は、『ダーク・エンジェルズ』を結成、それからというのも長い付き合いで、一緒にやってきた。
その後、バンドメンバー募集サイトなるものが存在することを親戚に教えられ。
エルーシアと二人でびびりながら、そのサイトに登録したところ、ルクシーと出会い。
そのルクシーがルトリアを呼び、更にベーシュを仲間に引き入れて、俺達は『frontier』になった。
今でこそ不動の地位を確立した『frontier』。メンバー仲は大変良好であるが。
実を言うと、俺は最初の頃、ずっと不安だった。
メンバーが増えていくのは嬉しかったが。
新しいメンバーが増える度、俺はちゃんと彼らを纏められるのか、ちゃんと仲良く出来るのかと、酷く心配だった。
ルクシーは、最初貴族の一人息子だと聞いていたから。
「高飛車で、一般人である俺とエルーシアを馬鹿にするような奴だったらどうしよう?」なんて不安だったが。
実際やって来たルクシーは、彼は本当に貴族なのかと逆に心配になるくらいで。
俺達を見下さないところか、先輩だからと敬語を使おうとしてきた。
いやいや、同年代だから敬語は要らないから、とすぐにやめさせたが。
貴族と平民じゃ話が合わないかと心配だったが、そんなこともなく。むしろあっという間に意気投合。
音楽好きに悪い奴はいない。
今では、たまにエルーシアが、「ルクシーヌって、本当に貴族だったっけ?」と言うくらい、打ち解けていた。
色んなバイトを掛け持ちながら、帝都で独り暮らしをしていた。
前に勤めていたハンバーガーショップが潰れてしまったとかで。
エルーシアは新しいバイト先にと、うちの楽器店にやって来た。
多分、父の計らいでもあるのだろう。
面接に来たエルーシアに、「もしかしたら息子と仲良くしてくれるかも」と期待して採用したのだ。
そして、その目論見は見事に的中した。
俺とエルーシアは年も近く、おまけに二人共音楽好きだった。
更に、偶然ではあったが、エルーシアもまたバンド仲間を探しているところだった。
意気投合した俺達は、『ダーク・エンジェルズ』を結成、それからというのも長い付き合いで、一緒にやってきた。
その後、バンドメンバー募集サイトなるものが存在することを親戚に教えられ。
エルーシアと二人でびびりながら、そのサイトに登録したところ、ルクシーと出会い。
そのルクシーがルトリアを呼び、更にベーシュを仲間に引き入れて、俺達は『frontier』になった。
今でこそ不動の地位を確立した『frontier』。メンバー仲は大変良好であるが。
実を言うと、俺は最初の頃、ずっと不安だった。
メンバーが増えていくのは嬉しかったが。
新しいメンバーが増える度、俺はちゃんと彼らを纏められるのか、ちゃんと仲良く出来るのかと、酷く心配だった。
ルクシーは、最初貴族の一人息子だと聞いていたから。
「高飛車で、一般人である俺とエルーシアを馬鹿にするような奴だったらどうしよう?」なんて不安だったが。
実際やって来たルクシーは、彼は本当に貴族なのかと逆に心配になるくらいで。
俺達を見下さないところか、先輩だからと敬語を使おうとしてきた。
いやいや、同年代だから敬語は要らないから、とすぐにやめさせたが。
貴族と平民じゃ話が合わないかと心配だったが、そんなこともなく。むしろあっという間に意気投合。
音楽好きに悪い奴はいない。
今では、たまにエルーシアが、「ルクシーヌって、本当に貴族だったっけ?」と言うくらい、打ち解けていた。


