Music of Frontier

で、その結果どうなったかと言うと。

担任教師はその場で免職を言い渡され。

クラスメイトの一部は転校し、更に怪我をした指の治療費を支払うことになった。

更に、校長は「今後このようなことは絶対に許さない」と言い、いじめに関する対策を徹底すると誓ってくれた。

ここまで誠意を持って対応してくれる校長も珍しいと思った。

天下の第二帝国騎士官学校とは、えらい違いだ。

担任教師は、その場で免職を言い渡されたとき。

泣いて「それだけはやめて欲しい」と懇願したが、聞き入れてはもらえなかった。

俺だって、もう同じ学校でこの先生と顔を会わせたくはなかった。

「生徒のいじめを止めず、それどころか一緒になっていじめるような人間に、教師の資格はない」と一刀両断され、敢えなく退場。

クラスメイトも、特に責任を感じたらしい保護者が。

「本当に申し訳ない。うちの子はもう転校させる」と申し出た。

クラスメイトも、担任同様泣きながら「それだけは勘弁してくれ」と親に訴えていたが。

「お前に拒否する権利はない」と一喝して、彼らは本当に転校していった。

転校しなかったクラスメイトも、親に土下座させられていた。

正直、別に土下座なんてされても何も嬉しくないのだが。

それでも、謝られれば許さない訳にはいかなかった。

その後担任は変わり、クラスメイトも何人かが去り、うちのクラスはすっかり様変わりした。

しかし、だからと言って俺が学校に行けるようになったかと言うと、そんなことはなかった。

いじめっ子がいなくなったからって、俺がクラスで孤立していたことに変わりはない。

むしろ、担任とクラスメイトの何人かを追い出したことで、余計に悪目立ちしてしまった。

しかも、元担任教師は生徒から絶大な人気を得ていた。

その先生を追い出したのだから、俺は彼らにとって敵だった。

新しく担任になった先生が、厳しい人で、冗談の通じない先生だったこともあり。

前の先生の「緩い」雰囲気に慣れていたクラスメイトは、新しい先生の厳格さに耐えられず、不満を口にしていた。

「あいつが余計なこと言わなきゃ、前の先生のままだったのに」と。

そのせいで、俺はクラスでまた一人浮いた。いじめは受けなかったものの、嫌われているのは一目瞭然だった。

更に、前の担任は野球部の監督も担当していたのも災いした。

突然監督が居なくなった野球部は、部活動がままならなくなった。

担任の代わりはすぐに用意出来ても、野球部の顧問の代わりはなかなか来なかった。

そのせいで、野球部は活動が出来ず、試合にも出ることが出来なかった。

こうなれば、クラスメイトのみならず、野球部の部員達からも恨まれることになる。

四面楚歌とはこのことだ。

結局、いじめはなくなったものの、俺は相変わらず学校には行けなかった。

学校中の人間が敵にしか見えず、学校に行こうとすると、また体調を崩すようになった。

結局、俺は中学校を卒業するまで、学校に行くことは出来なかった。