Music of Frontier

病院からの帰り道。

「お父様、元気そうで良かったですね」

「うん」

いつもは無表情なベーシュさんも、今は心なしか嬉しそう。

最近、ベーシュさんの感情の機微が分かるようになってきた。

「ルトリアのお陰で、仲直り出来た。良かった」

「…それは…何よりです」

…いや、あのお父様…心配しなくてもベーシュさんのこと、めちゃくちゃ可愛いみたいだったから。

俺が何もしなくても仲直り出来たような気はするが。

でも…まぁ。

ベーシュさんだけでも…親と仲直り出来て良かった。

俺も…もし真実を知れば…両親は、俺を許すだろうか?

「…」

…なんて、考えることに何の意味もないのだけど…。