Music of Frontier


「…」

一人取り残された部屋の中で、俺はぼーっと天井を見上げてきた。

…散々嫌がらせされて、辛い思いしたけどさ。

…今日が、一番キツかったよ。

姉は俺がいじめを受けてるところを見た訳じゃない。

姉が見たのは、ぼろぼろの俺の成績表だけ。

そりゃ、その成績表だけ見れば…「甘えてる」と思われてもおかしくないかもね。

俺がカンニングをしてないことは、姉も信じてくれた。

姉は信じてくれたけど、でも学校の教官達は信じてないのだ。

俺の成績が落ちているのはそのせいだ。

…別に、俺が甘えて、努力してない訳じゃない。

だけどそれもやっぱり、目には見えないから。

…姉の目には、俺が甘えてるようにしか見えないんだな。

…それじゃ、しょうがないね。

期待した、俺が馬鹿だったということだ。

友達だと思ってた人にさえ裏切られたんだからな。

誰より自分を理解してくれてると思ってた姉に見捨てられるのも、何も驚くべきことではない。

俺はその日、姉に対する信頼をゴミ箱に叩きつけた。

最早信じられるのは、たった一人の親友だけだった。

その他なんて、何も信じられない。

俺の周りにいるのは、皆、俺の敵なのだ。