Music of Frontier

まぁ、ルレイアとルリシヤは仕方がない。こいつらは馬鹿だからな。双子の馬鹿。

こいつらに常識が通用しないことは、今までの経験で分かっている。

しかし。他の三人は止めてくれても良いだろう。

「おい、アイズ、アリューシャ…」

お前ら、馬鹿二人を止め…、

「アリューシャな、サイリュームの振り方覚えたんだぜ!すげーだろ」

「本当、凄いねアリューシャ。一杯練習頑張ったもんね」

「…」

…完全に行く気満々じゃねぇか。

ルレイアとルリシヤで馬鹿二人って言ったが、訂正する。

馬鹿と親馬鹿含め、馬鹿四人だ。

こうなったらシュノだ。シュノは真面目な子だし、止めてくれるはず、

「楽しみですね~シュノさん!一杯お洒落して行きましょうね。俺、この間またシュノさんに似合いそうなゴスロリワンピ見つけたんですよ。俺とペアルックですよ」

「…!うん。楽しみだねっ…!」

ルレイアとペアルックと聞き、目をきらきらさせていた。

…駄目だ。シュノは普段は常識のある真面目な子だが、ルレイアが絡むと途端に恋する乙女になってしまって、常識をなくしてしまうのだ。

こうなれば、俺達を止めてくれるのは…。

「…アシュトーリアさんだ。アシュトーリアさんに怒ってもら…」

「ちなみにこの話をアシュトーリアさんにしたところ、『あら、楽しそうね~。サインもらってきてちょうだいね』と言われた」

…だよなぁ。

アシュトーリアさんが止めてくれるのなら、苦労はしない。

となると…もう、止められるのは俺しかいない訳だ。