Music of Frontier

…30分後。

「…ある意味で尋問を受けた気分ですよ…」

「お疲れ様です、ルトリアさん」

ユーリアナさんが、苦笑しながらペットボトルの紅茶を渡してくれた。

ありがとうございます。

「何処が掲載されるのかなぁ、あれ…。何処を掲載されても、凄く恥ずかしい感じになりそう…」

俺がもうちょっと…面白い、気の利いた答えを言えたら良かったんだけど。

馬鹿正直につまんないこと答えるから。全く。

こういうとき、ミヤノだったら上手いこと乗りこなすんだろうなー。

「大丈夫ですよ。ルトリアさんは、その純情なところが皆に好かれてるんですから」

ユーリアナさんは、にこりとしてそう言った。

…それ、褒められてるの?喜んで良い?

純情と言えば聞こえは良いけどさ…。

「もう少し…こう、大人の余裕というものを持ちたい…」

「うふふ」

「何ですか、その笑いは…」

いい加減泣くよ?もう。

雑誌…発売しても、何を掲載されてるかと思うと怖くて見れない。

…よし、読まないことにしよう。













…などと、平和に過ごしていた矢先であった。