Music of Frontier

始まる前は、相当に緊張していたのに。

いざラジオが始まってみると、案外とリラックスして喋ることが出来た。

「それでは、皆さん。最後まで聞いてくれてありがとうございました。来週も是非聞いてくださいね」

「来週はミヤノとエルーシアだよ。二人への質問、色々お待ちしてます」

予定していた15分は、あっという間に終わった。






「ふぅ~…」

マイクを外し、俺は椅子に深くもたれて、ぐっと背中を伸ばした。

はー。終わった。

「ルトリアさん、ベーシュさんも。お疲れ様でした」

マネージャーのユーリアナさんが、お水のペットボトルを差し出してくれた。

「ありがとうございます」

「ありがとう」

「どうでした?緊張しました?」

緊張?

始まる前はめちゃくちゃ緊張したけど…。

「結構楽しかったです。ベーシュさんは?」

「私も」

ベーシュさんもか。

何でも、やってみるもんだなぁ。

これなら、またやっても良い。

「それは良かったです。始まる前は凄く緊張されてたので、どうなるかと思いましたけど…」

「ルトリアはいつもそうだよ。始まる前は緊張するんだけど、いざ終わると『楽しかった~』って言うの。だから私、全然心配してない」

ベーシュさん。今のはちょっと傷つきました。

いつもお騒がせして申し訳ありません。

俺はその…あれだよ。心配性なんだよ…。