そして、いよいよ迎えた本番。
まず大事なのは、始めの挨拶だ。
挨拶を間違えたら、「このラジオ、聞く価値ないな」と去ってしまうリスナーが出るだろう。
それだけは避けなくては。
でも、「こんばんはー」みたいなありきたり過ぎる挨拶も、むしろつまらないだろう。
ここは、ウィットに富んだユーモアのある挨拶で、リスナーの耳をがっちりと掴んでいきたい…ところだが。
この緊張状態で、そんな気の利いた挨拶を思い付くはずもなく。
結果、出てきたのは。
「えー、皆さんこんばんは。聞こえてますか~。テステス」
などという、糞つまんない挨拶だった。
テステスじゃねーし。自分で言っておきながら、自分にドン引きした。
今のでリスナー500人は減ったな。
元々そんなに聞いてないだろ。
しかし、言ってしまったものは取り消せないので、このまま続行するしかない。
「今夜から始まりました、『frontier』ネコ生ラジオ、『Midnight Frontier』のお時間です。初回は私、不肖ルトリア・レイヴァースと」
「ベアトリーシュ・ファルネフレットです。宜しく」
ちなみに、ラジオ名を考えたのは俺ではない。
俺が考えたらこんなセンスのある名前を思い付くはずがないからな。
ひとまず、これで挨拶は終了か。
台本通りに進めるなら…ここでちょっと雑談を挟め、とのことだが…。
…雑談か。
「…しかし皆さん、済みませんね初回が俺で。ここは皆さん、ミヤノの声聞きたかったでしょ?何で俺なんでしょうねぇ。自分でも何故呼ばれたのか分かりません」
雑談と言われたのに。
本音を喋ってしまう俺だった。
馬鹿。リスナーに何を聞かせてるんだ。
「ひとまず今夜は俺で我慢してくださいね。あっ、ベーシュさんいるので。ベーシュさんの麗しい声を聞いていってください」
「どうも麗しい声です。皆最後まで聞いていってね」
よし、これで掴みは何とか切り抜けた。
あとは、本題に入っていこう。
まず大事なのは、始めの挨拶だ。
挨拶を間違えたら、「このラジオ、聞く価値ないな」と去ってしまうリスナーが出るだろう。
それだけは避けなくては。
でも、「こんばんはー」みたいなありきたり過ぎる挨拶も、むしろつまらないだろう。
ここは、ウィットに富んだユーモアのある挨拶で、リスナーの耳をがっちりと掴んでいきたい…ところだが。
この緊張状態で、そんな気の利いた挨拶を思い付くはずもなく。
結果、出てきたのは。
「えー、皆さんこんばんは。聞こえてますか~。テステス」
などという、糞つまんない挨拶だった。
テステスじゃねーし。自分で言っておきながら、自分にドン引きした。
今のでリスナー500人は減ったな。
元々そんなに聞いてないだろ。
しかし、言ってしまったものは取り消せないので、このまま続行するしかない。
「今夜から始まりました、『frontier』ネコ生ラジオ、『Midnight Frontier』のお時間です。初回は私、不肖ルトリア・レイヴァースと」
「ベアトリーシュ・ファルネフレットです。宜しく」
ちなみに、ラジオ名を考えたのは俺ではない。
俺が考えたらこんなセンスのある名前を思い付くはずがないからな。
ひとまず、これで挨拶は終了か。
台本通りに進めるなら…ここでちょっと雑談を挟め、とのことだが…。
…雑談か。
「…しかし皆さん、済みませんね初回が俺で。ここは皆さん、ミヤノの声聞きたかったでしょ?何で俺なんでしょうねぇ。自分でも何故呼ばれたのか分かりません」
雑談と言われたのに。
本音を喋ってしまう俺だった。
馬鹿。リスナーに何を聞かせてるんだ。
「ひとまず今夜は俺で我慢してくださいね。あっ、ベーシュさんいるので。ベーシュさんの麗しい声を聞いていってください」
「どうも麗しい声です。皆最後まで聞いていってね」
よし、これで掴みは何とか切り抜けた。
あとは、本題に入っていこう。


