ラジオって言ったらさぁ。
…あれだよ。
声を…お届けするんでしょ?
質問コーナーとか…相談コーナーとか…。リスナーの要望に応えたり…。
あとは、歌を流したり…。ゲスト呼んで、雑談したりしてね。
テレビとは一線を画しているけども…。今でも一定数の需要を誇るという。
俺は…聞いたことないけど。
そもそも、テレビも観ないからな…。
yourtubeは観るけどテレビは観ない。現代っ子だな。
「え…ラジオって、俺達がラジオやるんですか…?」
「はい。ネコネコ動画って知ってます?」
「あ…はい。ネコ動ですよね」
俺達はyourtuberだから、ネコ動の方はあまり知らないのだが…。
聞いたことくらいはある。
「そちらの方で、ラジオをやってみてはどうかと。どうです?ネコ動は嫌ですか?」
「俺は…別に嫌ではありませんけど…」
yourtubeは良いけど、ネコ動はやらない。
そういうyourtuberもいるだろうが、俺はそこまでこだわりはない。
「皆さんは?」
「俺もこだわりないから、ネコ動でも良いぞ」
「よく『ネコ動にも転載してください』ってコメント来るしな」
「ってか既に無断転載されてる動画あるしなー。別に良いぜ」
「私も。活動する動画サイトなんて、何処でも良い」
『frontier』の面々は、あまり気にしていない様子。
俺も動画サイトにこだわりはないが、しかしラジオというのは…。
「時間は、深夜12時か、12時30分から…そうですね、週に一度、15分程度のラジオになる予定です」
なんだかユーリアナさん、もう決定事項のように話してるけど。
え。本当にやるの?
「ラジオって…。大丈夫なんですか?俺達、やったことないのに…」
「大抵のことはやったことないだろ。それに…やってみると意外と楽しいかもしれないぞ」
ミヤノは大層前向きな答え。
まぁ、分からないことはないが…。
俺の不安は二つ。
一つ目は、
「何喋ったら良いんですか…?」
たかが15分。
されど15分だよ。
15分喋り続けろと言われたら、結構キツいものがあると思う。
しかも俺みたいな、絵に描いたような陰キャに、喋るネタはない。
何喋って良いのか分からないよ。
必死に喋ろうとして、もごもごして、結局訳分かんないこと言って、リスナーに「何だコイツ?」と言われる未来が見える。
俺には見えるよ。
「大丈夫ですよ。ラジオでは二、三コーナーを作って、それについて喋ってもらうことにします」
「コーナー…?」
「今回は初めての試みですから、まずはスタンダードに…リスナーからの質問コーナーや、お悩み相談コーナーなどを設けます」
成程。
皆俺に聞きたいことなんてあるのかな?
「何で音痴なのにボーカルやってるんですか?」なんて聞かれたら、俺の心は抉れるよなぁ。
「それに、ある程度大筋を書いた台本は用意しますので…。そんなに身構えず、自然に喋ってくだされば良いんですよ」
「…自然に…どもっちゃう場合は、どうしたら良いんですか…?生放送なんでしょ…?」
「は、はい…。生放送ですね…」
…やっぱり駄目じゃん。
俺、すぐ緊張して噛むし。変なこと言ってリスナーを困惑させてしまいかねない。
考えて喋らなきゃ。
一度言ってしまったことは、二度と取り消せないんだよ?
こんなに恐ろしいことはない。
そして、俺の不安はもう一つ。
「ラジオって…五人で喋るんですか?」
それって、多分相当カオスなことになるよね。
…あれだよ。
声を…お届けするんでしょ?
質問コーナーとか…相談コーナーとか…。リスナーの要望に応えたり…。
あとは、歌を流したり…。ゲスト呼んで、雑談したりしてね。
テレビとは一線を画しているけども…。今でも一定数の需要を誇るという。
俺は…聞いたことないけど。
そもそも、テレビも観ないからな…。
yourtubeは観るけどテレビは観ない。現代っ子だな。
「え…ラジオって、俺達がラジオやるんですか…?」
「はい。ネコネコ動画って知ってます?」
「あ…はい。ネコ動ですよね」
俺達はyourtuberだから、ネコ動の方はあまり知らないのだが…。
聞いたことくらいはある。
「そちらの方で、ラジオをやってみてはどうかと。どうです?ネコ動は嫌ですか?」
「俺は…別に嫌ではありませんけど…」
yourtubeは良いけど、ネコ動はやらない。
そういうyourtuberもいるだろうが、俺はそこまでこだわりはない。
「皆さんは?」
「俺もこだわりないから、ネコ動でも良いぞ」
「よく『ネコ動にも転載してください』ってコメント来るしな」
「ってか既に無断転載されてる動画あるしなー。別に良いぜ」
「私も。活動する動画サイトなんて、何処でも良い」
『frontier』の面々は、あまり気にしていない様子。
俺も動画サイトにこだわりはないが、しかしラジオというのは…。
「時間は、深夜12時か、12時30分から…そうですね、週に一度、15分程度のラジオになる予定です」
なんだかユーリアナさん、もう決定事項のように話してるけど。
え。本当にやるの?
「ラジオって…。大丈夫なんですか?俺達、やったことないのに…」
「大抵のことはやったことないだろ。それに…やってみると意外と楽しいかもしれないぞ」
ミヤノは大層前向きな答え。
まぁ、分からないことはないが…。
俺の不安は二つ。
一つ目は、
「何喋ったら良いんですか…?」
たかが15分。
されど15分だよ。
15分喋り続けろと言われたら、結構キツいものがあると思う。
しかも俺みたいな、絵に描いたような陰キャに、喋るネタはない。
何喋って良いのか分からないよ。
必死に喋ろうとして、もごもごして、結局訳分かんないこと言って、リスナーに「何だコイツ?」と言われる未来が見える。
俺には見えるよ。
「大丈夫ですよ。ラジオでは二、三コーナーを作って、それについて喋ってもらうことにします」
「コーナー…?」
「今回は初めての試みですから、まずはスタンダードに…リスナーからの質問コーナーや、お悩み相談コーナーなどを設けます」
成程。
皆俺に聞きたいことなんてあるのかな?
「何で音痴なのにボーカルやってるんですか?」なんて聞かれたら、俺の心は抉れるよなぁ。
「それに、ある程度大筋を書いた台本は用意しますので…。そんなに身構えず、自然に喋ってくだされば良いんですよ」
「…自然に…どもっちゃう場合は、どうしたら良いんですか…?生放送なんでしょ…?」
「は、はい…。生放送ですね…」
…やっぱり駄目じゃん。
俺、すぐ緊張して噛むし。変なこと言ってリスナーを困惑させてしまいかねない。
考えて喋らなきゃ。
一度言ってしまったことは、二度と取り消せないんだよ?
こんなに恐ろしいことはない。
そして、俺の不安はもう一つ。
「ラジオって…五人で喋るんですか?」
それって、多分相当カオスなことになるよね。


