Music of Frontier

で、話を戻すが。

運命のその日、俺は予備校がお休みだったので、朝からまったりと過ごしていた。

朝はバナナ食べて、お昼にいつもの素パスタを食べた。

何処にも出掛けないのに一束食べるのは勿体ない気がするので、一束を半分にして食べた。

別に節約してるつもりはないのだが、動かないのにエネルギー摂取する必要はないかなと思って。

だらだらしててもだらしないだけだし、午後はカラオケにでも行って練習しようかな。

…などと考えながら素パスタを食べ、食後の歯磨きをしていると。

携帯の着信音が鳴った。

誰かなと思ったら、ルクシーだった。

何だろう?俺今歯磨きしてるんだが。

このまま出ても良いかな?

ルクシーだったら、きっと怒るまい。

しゃこしゃこと歯ブラシを動かしながら、通話ボタンを押す。

「ふぁい。なんれしゅか」

『…ルトリア、今良いか?』

「ひゃみがき中れすけど、それで良いなら」

『…単刀直入に言う。ミヤノから連絡が来た。音楽事務所に声をかけられたそうだ。うちに所属しないかって』

「…」

からん、と音がした。

何かと思ったら、俺の歯ブラシが床に落ちた音だった。