Music of Frontier

「ルトリア、冷蔵庫ってここで良いんだよな?」

「あ、はいお願いします」

「ルトリーヌ~、お前荷物少ないな。開けて良いの?これ。エロ本入ってるのどれ?」

「どれにも入ってないので、遠慮なく全部開けて良いですよ」

「ルトリア、この本棚はそこの窓際で良い?」

「あ、ありがとうございますベーシュさん。窓際だと本が痛むので、壁側に置いてもらえます?」

「うん、分かった」

と言うか、ベーシュさん。

あなた、その本棚を一人で持ち上げてるんですか?

かなり重いと思うのだけど…。凄いな。力持ちだ。

女の子に持たせやがってお前、何様のつもりだと言われてしまうかもしれないが。

俺はこのポンコツ足のせいで、重いものが全く持てない。

大変申し訳ないのだが、他の人に任せるしかない。

本当は業者に頼もうとしたのだが、ミヤノとエルーシア、それからベーシュさんが、好意で手伝いに来てくれた。

持つべき者は、心優しい友だ。

そして、当然ルクシーも。

しかし、そのルクシーは。

「…はぁ…」

「…ルクシー、まだ心配してるんですか?」

「当たり前だろ。お前は俺を安心させた試しがないからな」

…それに関しては、俺は謝ることしか出来ない。

ルクシーには…本当、申し訳ないことをしたと思ってるよ。

でももう少し…俺を信用してくれても良いと思うんだけどなぁ。