駅での路上ライブは、いつものライブハウスでのライブより、百倍は緊張した。
したけれども、いざ歌い始めてみると、意外にもリラックスしている自分に気づいた。
こちらを見てくれている観客も、野菜だと思わず、ちゃんと人間に見えたし。
それどころか、観客一人一人の目を見ながら歌うことが出来た。
足早に通り過ぎようとしていた若い女性が、俺の歌が聴こえたのだろう、思わず足を止めてこちらを向く。
後ろの方で遠巻きに見ていた高校生くらいの男の子が、引き寄せられるように歩み寄り、ステージのすぐ近くで俺達を見る。
中には、俺達の歌に合わせて手拍子をしてくれる観客もいた。
そんな姿を見る度に、俺は嬉しくなって、ますますテンションが上がった。
自分が派手な衣装と派手な化粧をしているのも忘れ、俺はステージの上で、主役になりきった。
物凄く楽しかった。ライブハウスでのライブと同じくらい…いや、それ以上に楽しかった。
あぁ、こんなに楽しい瞬間があるんだな、と思った。
ステージが終わるときには、もう終わりなのかと落胆してしまったほどだ。
結果としては、あんなに緊張していたのが馬鹿馬鹿しいほどに…ライブは大成功に終わった。
したけれども、いざ歌い始めてみると、意外にもリラックスしている自分に気づいた。
こちらを見てくれている観客も、野菜だと思わず、ちゃんと人間に見えたし。
それどころか、観客一人一人の目を見ながら歌うことが出来た。
足早に通り過ぎようとしていた若い女性が、俺の歌が聴こえたのだろう、思わず足を止めてこちらを向く。
後ろの方で遠巻きに見ていた高校生くらいの男の子が、引き寄せられるように歩み寄り、ステージのすぐ近くで俺達を見る。
中には、俺達の歌に合わせて手拍子をしてくれる観客もいた。
そんな姿を見る度に、俺は嬉しくなって、ますますテンションが上がった。
自分が派手な衣装と派手な化粧をしているのも忘れ、俺はステージの上で、主役になりきった。
物凄く楽しかった。ライブハウスでのライブと同じくらい…いや、それ以上に楽しかった。
あぁ、こんなに楽しい瞬間があるんだな、と思った。
ステージが終わるときには、もう終わりなのかと落胆してしまったほどだ。
結果としては、あんなに緊張していたのが馬鹿馬鹿しいほどに…ライブは大成功に終わった。


