Music of Frontier

「…」

「…」

「…」

…なんか、一瞬にして空気が沈んでしまったが。

「ま、まぁ良いじゃないか、ルトリア」

リーダーのミヤノが、この空気を打開しようと声をあげた。

「何が良いんですか…」

「批判だろうが称賛だろうが、俺達の動画の初めてのコメントなんだから。まずは、批評してもらえたことを喜ぼう」

…それは。

「この『華吹雪』さんも…どういう気持ちでコメントしたのかは分からないけど、コメントしてくれたってことは、俺達の動画を観てくれたってことだ。観なきゃ、批判も出来ないんだから。スルーせずにコメントを残してくれたんだ。良かったじゃないか」

「ミヤノ…」

…そうだ。

そうじゃないか。

沈み込んでいたけど、少し元気が出た。

「そうですよね…。コメントしてくれたんだから、良いですよね」

『華吹雪』さんの気持ちは、俺には分からないけども。

「下手くそwってかこのボーカル顔面崩壊してるww後ろのキーボードの方がイケメンじゃん。何でお前がボーカルやってんのww?」ってコメントされた訳じゃないんだから。

そんなコメントされた暁には、俺はショックのあまり、エインリー先生にお薬を増やしてもらわなければならないだろう。

最近お薬減ってきてるんだから、やめてくれ。

「前向きに捉えることにします…」

「おぉ、そうしよう」

「心配すんなルトリーヌ。アンチコメを真に受けるな。身が持たんぞ」

アンチコメ…アンチコメかぁ。

これはアンチではないと信じたいが…。






…と、思っていると。