Music of Frontier

それ以来、俺は威厳ある先生になることを諦め。

生徒達の言うように、自然体で授業に臨むことにした。

授業後の質問攻めは相変わらずで、最近では単なる雑談を持ちかけられることもしばしば。

これで生徒達との距離が縮まっていると思うと、もう悪い気はしなかった。

それに、あれだけ俺の異性交遊のことは根掘り葉掘り聞こうとするのに。

俺が杖をついていることに関しては、彼女達は何の質問もしてこないのだ。

単に、そんなことには興味がないだけかもしれないが…。俺は、それを彼女達の気遣いだと思うことにした。

本当に俺を見下してるのなら、足のことだって容赦なく尋ねてくるだろうから。

帝国騎士官学校の教師と生徒の関係だけが、正しい師弟の関係ではない。

俺はここで、それを実感した。

同時に、未だにあの厳格な…と言うより横暴な教師と生徒の在り方を存続させているであろうかつての母校に、俺は嫌悪感を覚えていた。

もう…俺には、関係のない話だけど…。