…十日後。
「…んー…」
俺はパソコンを前に、自分の動画をじっと見つめていた。
「まーた観てるのか?何度目だよ」
そんな俺に、呆れたように声をかけるルクシー。
…そりゃ観るよ。気になるもん。
「だって…。再生数、まだ二桁ですよ…。何て言うか…生々しいですよね」
「そういうもんだろ」
…そうだよねぇ。
投稿から十日たったが、俺達の初投稿動画の再生数は、二桁止まり。
ってかこの二桁、俺達が再生した回数なのでは?
「二桁行ったんだからまだ良いじゃないか。一桁止まりの人だって大勢いる訳だし」
「そりゃそうですけど…」
だってさ。yourtube観てるとさ。
何百万再生!とか何千万再生!とかのMVが山ほどあったり。
中には億再生行ってるものもあるんだよ?
それと比べると、二桁再生なんてあまりにもつましいじゃないか。
そりゃ、そういう有名動画と比べるなんておこがましいけど。
でも虚しくなるんだよ。この気持ち、分かるだろうか?
「何がいけないんでしょう…。やっぱり俺の顔…?」
サムネの俺がキモいから、皆クリックする気が失せてるのかな。
「顔じゃねぇだろ…」
「じゃ、俺の声ですかね…」
それならいっそ、「ボーカル下手杉ワロタw」とかコメントしてくれれば良いのに。
コメント一つないのが余計寂しい。
「欲をかき過ぎだろ。まだ初投稿なんだから、再生数が伸びないのは当たり前だ」
「それはそうですけど…」
「それに、うちの親は喜んで観てたぞ。ルトリア上手いってさ」
「それは…ただの身内贔屓ですよ…。ルクシーが出てるから喜んで観てるだけですよ…」
ルクシーが出てなかったら、多分観てないよ。
エインリー先生もそう。動画見せて~って言うから見せたら、上手いね~って言ってくれたけど。
下手くそwwなんて思ってても言わないもん。エインリー先生。優しいから。
今のところ、俺達を褒めてくれてるのは知り合いだけで。
見知らぬ第三者からのお褒めの言葉は、未だ一つもない。
そう思うと、やっぱり現実って厳しいなと感じる。
「このまま再生数が伸びなかったら…悲しいですね」
結構な勇気を持って、顔を晒し、声も晒したのにさ。
このまま泣かず飛ばずのまま、再生数二桁だったら…本当、何の為に投稿したんだって話になる。
恥晒しただけじゃん。
しかし、ルクシーは平然としていた。
「心配するな。忘れてるかもしれないが、俺達はyourtuberじゃなくて、本職はバンド活動なんだ。yourtubeでの再生数が伸びなくても、ライブハウスでライブは出来るよ」
「あ…そっか」
そういえば、そうだった。
ライブの話も、着々と進んでいるのだ。
しばらくはこのまま動画投稿を続けて、動画が10個くらい出来たら、ミヤノの親戚さんが経営してるライブハウスでライブさせてもらおうって。
加えて、他人のカバー曲ではなく、自分達のオリジナル曲も作ろうという話も進めている。
その分野はミヤノと、それからベーシュさんも心得があるということで、あの二人に任せている。
「『frontier』の活動はまだ始まったばかりなんだから、そう焦るなよ」
「…ですよねー…」
とはいえ、焦るなと言われると焦りたくなるのが、人間というものだ。
このまま第二、第三の動画を上げても、再生数が低迷し続けるようだったら…少し、対策を考えなくてはいけないな。
「…んー…」
俺はパソコンを前に、自分の動画をじっと見つめていた。
「まーた観てるのか?何度目だよ」
そんな俺に、呆れたように声をかけるルクシー。
…そりゃ観るよ。気になるもん。
「だって…。再生数、まだ二桁ですよ…。何て言うか…生々しいですよね」
「そういうもんだろ」
…そうだよねぇ。
投稿から十日たったが、俺達の初投稿動画の再生数は、二桁止まり。
ってかこの二桁、俺達が再生した回数なのでは?
「二桁行ったんだからまだ良いじゃないか。一桁止まりの人だって大勢いる訳だし」
「そりゃそうですけど…」
だってさ。yourtube観てるとさ。
何百万再生!とか何千万再生!とかのMVが山ほどあったり。
中には億再生行ってるものもあるんだよ?
それと比べると、二桁再生なんてあまりにもつましいじゃないか。
そりゃ、そういう有名動画と比べるなんておこがましいけど。
でも虚しくなるんだよ。この気持ち、分かるだろうか?
「何がいけないんでしょう…。やっぱり俺の顔…?」
サムネの俺がキモいから、皆クリックする気が失せてるのかな。
「顔じゃねぇだろ…」
「じゃ、俺の声ですかね…」
それならいっそ、「ボーカル下手杉ワロタw」とかコメントしてくれれば良いのに。
コメント一つないのが余計寂しい。
「欲をかき過ぎだろ。まだ初投稿なんだから、再生数が伸びないのは当たり前だ」
「それはそうですけど…」
「それに、うちの親は喜んで観てたぞ。ルトリア上手いってさ」
「それは…ただの身内贔屓ですよ…。ルクシーが出てるから喜んで観てるだけですよ…」
ルクシーが出てなかったら、多分観てないよ。
エインリー先生もそう。動画見せて~って言うから見せたら、上手いね~って言ってくれたけど。
下手くそwwなんて思ってても言わないもん。エインリー先生。優しいから。
今のところ、俺達を褒めてくれてるのは知り合いだけで。
見知らぬ第三者からのお褒めの言葉は、未だ一つもない。
そう思うと、やっぱり現実って厳しいなと感じる。
「このまま再生数が伸びなかったら…悲しいですね」
結構な勇気を持って、顔を晒し、声も晒したのにさ。
このまま泣かず飛ばずのまま、再生数二桁だったら…本当、何の為に投稿したんだって話になる。
恥晒しただけじゃん。
しかし、ルクシーは平然としていた。
「心配するな。忘れてるかもしれないが、俺達はyourtuberじゃなくて、本職はバンド活動なんだ。yourtubeでの再生数が伸びなくても、ライブハウスでライブは出来るよ」
「あ…そっか」
そういえば、そうだった。
ライブの話も、着々と進んでいるのだ。
しばらくはこのまま動画投稿を続けて、動画が10個くらい出来たら、ミヤノの親戚さんが経営してるライブハウスでライブさせてもらおうって。
加えて、他人のカバー曲ではなく、自分達のオリジナル曲も作ろうという話も進めている。
その分野はミヤノと、それからベーシュさんも心得があるということで、あの二人に任せている。
「『frontier』の活動はまだ始まったばかりなんだから、そう焦るなよ」
「…ですよねー…」
とはいえ、焦るなと言われると焦りたくなるのが、人間というものだ。
このまま第二、第三の動画を上げても、再生数が低迷し続けるようだったら…少し、対策を考えなくてはいけないな。


