ダサい。バンド名がダサい…か。
言われてみれば…そんな気もしたり…しなかったり…する。
直訳すると、闇の天使達…ってことだよね?
つまり俺達、闇の天使ってこと?
生憎俺には、中二病的な趣味はないのだが…。
「そうか、ダサいか…。まぁ、割と適当につけたからな…」
「どういう経緯でついた名前なんですか…?」
「最初はエルが、ミヤーヌに考えてって言ったんだよ。ミヤーヌがリーダーなんだから。そしたらミヤーヌが、自分はセンスがないからエルに任せる、って」
成程。それでエルーシアが考えることになったと。
そして、出てきたのが闇の天使達。『ダーク・エンジェルズ』。
「とりあえずのつもりでつけて…。今後メンバーが増えて、気に入った名前が思い付けばそれに変えれば良いと思ってたんだが…結局そのままここまで来たんだよな」
「あんまりバンド名にこだわりがなかったからな。俺達は…」
…うん。俺も。
今まで考えたことすらなかった。でも、今こうして、ベーシュさんに指摘されると…。
…確かに、ちょっと痛いかも。
「俺達もこれから本格的に活動する訳だし…。ここいらでバンド名を一新して、心機一転するか?」
「あ、良いですね…。変えますか。良いです?エル」
「別にえぇよ。エルも『ダーク・エンジェルズ』って名前に執着してる訳じゃないし」
それは良かった。
じゃ…変えるか。
…。
…何に?
「…何て名前にします…?」
「ん?別になんでも良いけど…。折角なら、覚えやすくて格好良い名前が良いよな」
確かに。
でもその注文、とても難しい。
「横文字の方が良いんですかね…」
「いや、それはどうだろう。最近、名前にインパクトを持たせる為に、ラノベのタイトルみたいなバンド名つけるグループあるだろ」
あるある。
「俺達もあれを踏襲するか…?」
「いや、そっちの方がダサくね?なぁベアトリーヌ」
「私はシンプルな方が良いと思う。覚えやすくて」
「ルクシーはどう思います?」
「俺は何でも良いんだが…。あんまり変なのでなければ…」
何でも良い、が一番困るんだよー。
さて、どうしたものだろうか。
「…よし、それじゃ…抽選で決めよう」
我らのリーダー、ミヤノは、ぱんと手を打ってそう言った。
「抽選…?」
「あぁ。皆、紙に一枚ずつ、自分が良いと思う候補名を書いて、その紙を箱に入れる。それで、その箱から俺が一枚選んで、選ばれたものを正式なバンド名に認定する」
成程。とても民主的なやり方である。
「誰か、異論はあるか?」
「ないでーす」
「良いと思いますよ。それで行きましょう」
このまま話し合ってても、埒が明きそうにないからな。
「じゃ、それぞれ考えよう。皆、真面目に考えろよ?」
「あいよ」
…それで行きましょう、なんて偉そうに言ったけどさ。
これ、もし俺のが選ばれたら…責任重大だよな。
言われてみれば…そんな気もしたり…しなかったり…する。
直訳すると、闇の天使達…ってことだよね?
つまり俺達、闇の天使ってこと?
生憎俺には、中二病的な趣味はないのだが…。
「そうか、ダサいか…。まぁ、割と適当につけたからな…」
「どういう経緯でついた名前なんですか…?」
「最初はエルが、ミヤーヌに考えてって言ったんだよ。ミヤーヌがリーダーなんだから。そしたらミヤーヌが、自分はセンスがないからエルに任せる、って」
成程。それでエルーシアが考えることになったと。
そして、出てきたのが闇の天使達。『ダーク・エンジェルズ』。
「とりあえずのつもりでつけて…。今後メンバーが増えて、気に入った名前が思い付けばそれに変えれば良いと思ってたんだが…結局そのままここまで来たんだよな」
「あんまりバンド名にこだわりがなかったからな。俺達は…」
…うん。俺も。
今まで考えたことすらなかった。でも、今こうして、ベーシュさんに指摘されると…。
…確かに、ちょっと痛いかも。
「俺達もこれから本格的に活動する訳だし…。ここいらでバンド名を一新して、心機一転するか?」
「あ、良いですね…。変えますか。良いです?エル」
「別にえぇよ。エルも『ダーク・エンジェルズ』って名前に執着してる訳じゃないし」
それは良かった。
じゃ…変えるか。
…。
…何に?
「…何て名前にします…?」
「ん?別になんでも良いけど…。折角なら、覚えやすくて格好良い名前が良いよな」
確かに。
でもその注文、とても難しい。
「横文字の方が良いんですかね…」
「いや、それはどうだろう。最近、名前にインパクトを持たせる為に、ラノベのタイトルみたいなバンド名つけるグループあるだろ」
あるある。
「俺達もあれを踏襲するか…?」
「いや、そっちの方がダサくね?なぁベアトリーヌ」
「私はシンプルな方が良いと思う。覚えやすくて」
「ルクシーはどう思います?」
「俺は何でも良いんだが…。あんまり変なのでなければ…」
何でも良い、が一番困るんだよー。
さて、どうしたものだろうか。
「…よし、それじゃ…抽選で決めよう」
我らのリーダー、ミヤノは、ぱんと手を打ってそう言った。
「抽選…?」
「あぁ。皆、紙に一枚ずつ、自分が良いと思う候補名を書いて、その紙を箱に入れる。それで、その箱から俺が一枚選んで、選ばれたものを正式なバンド名に認定する」
成程。とても民主的なやり方である。
「誰か、異論はあるか?」
「ないでーす」
「良いと思いますよ。それで行きましょう」
このまま話し合ってても、埒が明きそうにないからな。
「じゃ、それぞれ考えよう。皆、真面目に考えろよ?」
「あいよ」
…それで行きましょう、なんて偉そうに言ったけどさ。
これ、もし俺のが選ばれたら…責任重大だよな。


