そんな僕に、圭衣ちゃんは優しく微笑みながら、どこか満足そうにこちらを見つめていた。年甲斐もなく、胸がドキリと跳ねた。
「結構いけるでしょう? キンキンに冷えたビールとめっちゃ合うんだ。次回はそうやってみて!」
グラスに入っているのは、僕も圭衣ちゃんもウーロン茶。車で来た僕に気を遣ってくれたのだろう。
圭衣ちゃんと出会って、まだほんの数時間。なのに、彼女のことが頭から離れなかった。何より、彼女にはよくある“取り入ろうとする感じ”が一切ない。僕の名字を利用しようと近づいてくる女性たちとは明らかに違っていた。
──さすが、花村姉妹。
葉子ちゃんや美愛ちゃんと同じく、圭衣ちゃんも自分をしっかり持っている。
一緒にいて楽で、会話が途切れても気まずくない。むしろ、その静けさすら心地よく感じた。
こう見えても僕は、人を見る目には自信がある。今回も、先見の明が働いた。
この子なら──大丈夫。
僕の“すべて”を、きっと受け入れてくれる。
媚びない。気さくで、でもさりげない気遣いができる。そして何より、外見や所作の美しさに反して、ざっくばらんで、自然体。そして、僕たち“慶智の王子”たちにも堂々と意見を言える芯の強さを持っている。
……、僕、この子が欲しい。
初めて、女性に対してそう思った。
彼氏、いるのかな? でも、いたら男とふたりで食事なんて来ないだろう。いないとしたら──早く手を打たなければ。
だって、こんな魅力的な子、誰も放っておくはずがないから。
「結構いけるでしょう? キンキンに冷えたビールとめっちゃ合うんだ。次回はそうやってみて!」
グラスに入っているのは、僕も圭衣ちゃんもウーロン茶。車で来た僕に気を遣ってくれたのだろう。
圭衣ちゃんと出会って、まだほんの数時間。なのに、彼女のことが頭から離れなかった。何より、彼女にはよくある“取り入ろうとする感じ”が一切ない。僕の名字を利用しようと近づいてくる女性たちとは明らかに違っていた。
──さすが、花村姉妹。
葉子ちゃんや美愛ちゃんと同じく、圭衣ちゃんも自分をしっかり持っている。
一緒にいて楽で、会話が途切れても気まずくない。むしろ、その静けさすら心地よく感じた。
こう見えても僕は、人を見る目には自信がある。今回も、先見の明が働いた。
この子なら──大丈夫。
僕の“すべて”を、きっと受け入れてくれる。
媚びない。気さくで、でもさりげない気遣いができる。そして何より、外見や所作の美しさに反して、ざっくばらんで、自然体。そして、僕たち“慶智の王子”たちにも堂々と意見を言える芯の強さを持っている。
……、僕、この子が欲しい。
初めて、女性に対してそう思った。
彼氏、いるのかな? でも、いたら男とふたりで食事なんて来ないだろう。いないとしたら──早く手を打たなければ。
だって、こんな魅力的な子、誰も放っておくはずがないから。



