婿入り希望の御曹司様とCool Beautyな彼女の結婚攻防戦〜長女圭衣の誰にも言えない3つの秘密〜花村三姉妹 圭衣と大和の物語

今夜、西園寺家で事実を知り、ご両親は自分たちの浅はかな行動を、深く後悔していたらしい。


「ああ。僕が、あの時きちんと圭衣の話を聞いていれば……こんなことにはならなかったのに。全部、僕のせいだ」


頭を抱えたまま動けずにいる僕に、紫道君がそっと声をかけてきた。

 
「大和さん、圭衣と会って話しませんか?
俺がこれ以上話すより、圭衣から直接ご両親のことも含めて、すべて聞いた方がいいと思います」

 
ご両親とのことは、今回の件以外にもまだ何かあるのか?


思わず問いかけそうになったが、その言葉は喉の奥で止まった。紫道君の表情が、それ以上を語らせなかった。

 
「本当の圭衣を、見てあげてください。お願いします」

 
彼は、静かに深く頭を下げた。

 
──『本当の、圭衣』

 
その言葉が、じわりと胸の奥に広がっていく。


誰よりも強くて、誰よりも不器用で。何も言わずに、すべてを抱え込んでしまう彼女のことを僕は、どれほど理解していたんだろう。

 
そう思った瞬間、なぜだろう。彼女の、あの泣きそうな笑顔が、脳裏に浮かんだ。

 
……会わなきゃ。

 
もう一度、ちゃんと圭衣ちゃんと向き合わなければ。