〜響心〜


朝はきっと騒がしいわはずだ。
それでも、いつも私の席の周りだけは人がいない。


物静かな子、騒がしい女子、朝練終わりの人。皆んな誰かと一緒にいる。


(トントントン)

机のはしが誰かに叩かれたのが見えた。


『おはよう』


その4文字は私には輝いて見えた。おはよう。なんて、親から以外ほとんど言われなかった。


『おはよう』


おはようと挨拶を交わすことはとても、嬉しいことだと始めた思った。高校生になって、、いや、そのずっと前から家族以外から挨拶をされたことがなかった。私は心の底から学校に来てよかったとおもった。


昼休みにお昼ご飯を食べようとして、お弁当を出すと朝と同じように席を叩かれた。


『一緒にお昼ご飯食べない?』


学校で誰かと一緒にお昼ご飯を食べたのは久しぶりだった。


『ついてきて』


葵は教室でお昼を食べるつもりはないらしい。でも、教室で2人きりで食べるよりかは良い。

さっきから、派手な女子達の視線が刺さる気がするから、、、