〜響心〜

(いらっしゃいませ)


彼に連れられて入ってきたのは、小さなカフェだった。

『なににする?』


メニュー表を見て、私はクリームソーダを選んで指を指した。


(すみません。)

(クリームソーダとコーヒーをお願いします。)


彼が注文をしているところを盗み見る。やっぱり、どれだけ見ても綺麗な顔立ちだった。きっとモテているんだろう。


注文が終わってこちらを振り向くと、目があった。

綺麗な目で見られて私はドキドキして赤くなったと思い、下を向いた。